§ 『Winny裁判の新事実!?』の続きをまじめに書いてみる。

佐々木俊尚の「ITジャーナル」:前回のエントリーに関して

参考:Winny裁判の新事実!?

…応酬した資料…

誤字つきで引用してもらった。アァァァ…orz

…やっちゃったことは仕方ないとして。

ひろゆきタソが面白がってツッコミ入れていたので便乗してみたら、ちゃんと返してもらったので続きを書いてみる。

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今回の場合、私が引っかかったのは該当エントリーにあった些細なレトリックだ。恐らく、一般常識(?)の範囲内で暗黙の了解が得られている表現なのだろうけど、文字ヅラをまんま受け取ると前のエントリーのようにあえて重箱の隅をつつきまくることも可能になってしまう。

あくまでも個人的な意見だけど、ジャーナリストが地方公務員法違反スレスレのちょっとヤバめのルートで情報を手に入れることそのものは、そんなに悪い事だとは思っていない。そういった情報も知った上でなければ、公開情報を再構築して意義のある視座を構築することなんてできないと思うので。

でも、際どい取材行為を「無駄に」連想させる匂いは、パブリックに晒す文章からは消しておいたほうがいいような気がする。Winny事件のような場合、捜査当局にログを提出するのは半ば常識のようになっているからあのような書き方になってしまったのだと思うけど、ひろゆきの立場をちょっと考えるともう少し配慮があってもよかったんじゃないか、と。

まぁ、ひろゆきがログを提出させられるのは仕方ないとしても、IPというなんとも微妙な情報が意外にユルく扱われていると連想してしまうと、2ch利用者としては面白くないと思う。ちょっと神経質すぎるなと自覚していても、「なんでアンタがそんなこと知ってんの?」とツッコミを入れたくなる気持ちは理解できるような気がする。

実は、個人的には佐々木さんの取材行為そのものに問題があるとは思っていない。でも、その信頼感てのは佐々木さんの過去の仕事ぶりをなんとなくヲチってきた結果、私の中で醸造されたものなので、まったく異なる印象を持っている人もいるかもしれない。そんなことを考えていたので、あえて厨房ぽくツッコミを入れてみた次第。

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ところで、あんな無駄なツッコミも入れてみるもので、興味深いことを書いてもらった。

全体の論調としては、「そんなこといちいちツッコミ入れられるんじゃぁ、やりにくくて仕方ないのよ、ホント。」って感じだったのだが、ジャーナリストとしての佐々木さん個人の信念みたいなものが語られている部分があった。

取材というのは、必ずしも記者発表会への出席や広報経由のインタビューだけで成り立っているわけではないことを、理解していただければと思う。当局や企業が開示するべきではないと考えている情報、あるいは開示したくないと考えている情報をあの手この手で何とか引っ張り出し、白日のもとにさらけだすというのは、ジャーナリズムの王道のひとつだと思うのだ。

この辺の内容は危なっかしい問題を含んではいるけど、確かにジャーナリズムの王道だと思うし、これは職業ジャーナリストにしかできない仕事だと思う。その一方で、『中には「ニュースソースが匿名である」というのを隠れ蓑に、ほとんどデッチアゲに使い原稿を書き散らしているライターや記者もいたりするから、話はややこしい。』なんてことを、ちょっと自虐ぽく書いてくれる当たりからは佐々木さん個人の倫理観みたいなものが見えて、個人的には好感を持ってしまう。

でも、私たちの中でジャーナリストに対する不信感が形成されているのは事実だと思う。それは、ずいぶん長い時間をかけて形成されてしまった空気感であって、ここ数年で突然出来上がった物ではないような気がする。

以前、Web上での顕名・匿名問題を扱ったときに書いたのだが、それはWebの普及によって個人が発言する機会が増えることで、気軽に書かれた批判が情報発信者(今回の場合ジャーナリスト)の目に触れるようになっただけだと思う。発信する情報の量と比較すると圧倒的に不釣り合いなほど、ジャーナリストが読者からのフィードバックを受ける機会が少なかった。その不均衡状態がWebの普及によって是正されつつあるのが現状ではないか、と。

現在、ジャーナリストさんたちは必要以上にナーヴァスになっているような印象が私にはある。職業ジャーナリストによる意義深い仕事は現在でもある。たとえ、その評価が不当に低いとしても一時的な反作用の結果であって、再評価される時が必ず来るような気がする。「参加型〜」とか期待されているような気もするけど、私たちが取材活動に割ける時間とカネなんてホントにわずかなものなので、職業ジャーナリストの活動が不要になるということは今後もないと思う。

だから、「ジャーナリズムが必要とされているのかどうかから、議論しなければならないのではないだろうか。」というほど、弱気にならなくてもいいのではないかと。(笑)

厳しく質が問われると思うけど、それはどんな活動でも同じだと思う。

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…こんなこと書くと、全部自分に跳ね返ってくるのでちょっとしんどいのだが。

ま、仕方ないですな。

Posted by tomo at July 27, 2005 5:01 PM | ESSAY | TrackBack |

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