3月恒例の忙しさに図らずも巻き込まれてしまっているうちに、世間はすっかりシーンを変えていたのでかなり微妙な気分になった。
知らないうちに白馬の騎士があらわれてホリエモン祭がほぼ収束しているじゃないですか…。いつのまにか筏も撤収してるみたいだし。またしても一番の山場を見逃してしまい、すっかり世間においていかれた格好になった。
後祭りの余韻を噛み締めつつ、なんとなくR30タソのエントリーをみていたらこんな一節が…。
2月以来の情報交換の中で僕なりに感じたのは、堀江貴文という男がフィナンシャルな部分できわめて才能のある人であるというか、数字をかぎ分け、利益の出所を見抜き、ムダなコストを潰すことにかけてはある種の天才だったんだろうなあということだ。
…(中略)…
さる投資銀行の人が「彼は非常に頭がいい男だ。マスメディアに対してはフカシやブラフをかませたりするが、投資家の前ではとても正直だ。そしていろいろなことがよく分かっている。だが残念なのは、あの規模の会社はもはや天才1人では経営できないということだ」と話しているのを聞いた。
まさに。
以前のエントリーでも書いたのだけど、ゲッターとしてのホリエモンの才能はまさに天才的だ。しかし、経営の実働に携わるホリエモン組の人材が決定的に不足していて、ホリエモンの求めるレベルで実際のビジネスを遂行していくことができていないのが現状だと思う。ちょっとかわいそうな気もするが、基本的に自業自得なので仕方ない。
ところで、今回の騒動を起こしたホリエモンの現状の立ち位置を整理する意味でいろんなエントリーを読みあさったのだが、読めば読むほどにわけがわからなくなった。そんなわけで、途中で引っかかったエントリー群は思い切りよく全部スルーする。スマソ。
個人的に重要だと感じたのがこれ。
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第5回〜浮き彫りになったアメリカ金融資本“むしりとり”の構図 - nikkeibp.jp - 専門家の眼
堀江社長も含めて、リーマン・ブラザーズ以外の全当事者が損する一方のスキームである。目はしがきき、これまではあらゆる場面で巧妙なビジネスをやってきた堀江社長がなぜこんなバカげたスキームにのったのかと不思議な気がするかもしれないが、実は堀江社長にはこのスキームに乗る以外、他に資金調達の方法がなかったのだ。
んで、これにウワサ話をミックスするとさらに明確になる。
nikaidou.com:告白状(一部加筆修正) 2/20(日)
リーマンブラザーズに話を付け、大島と組ませたのは誰か。ズバリ言おう。ソフトバンクの北尾吉孝取締役である。
この件に関してはあくまでもnikaidou.comなので内容に関しては自己責任という注意事項はあるが、上に引用した立花隆の記事とあわせて考えると、ホリエモンの立ち位置がより明確になると思う。要するにホリエモンは自らの策謀のために自身を生け贄として捧げてしまったような格好になっている。
それにしても不思議なのは、ホリエモンがなぜそこまでメディア事業にこだわりを持ったのかということ。純粋に商売のことだけ考えれば、そこまで大きなリスクを負ってまで買いにいく必要などないはずだ。しかし現実にホリエモンはニッポン放送を買いに逝き、8chにアプローチし、そしてSBI・外資組にいい感じにハメられた。
ということは、R30タソが指摘するとおり、ホリエモンは本気でメディア事業に希望を持っているのだろう。そう考えるのが妥当だと思う。私は彼のやり方には賛同できないけれど、彼の見た夢まで否定する気にはなれない。なんとかいい感じに生き残ってくるといいのだが。市場はそれを許してくれるだろうか。
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