§ amaztype雑感。

tha:amaztype
nisshi.yugop: amaztypeレビュー

先に断っておくけど、このエントリーはテクニカルなレビューじゃないので。

テクニカルな解説が欲しい人は、こちらへドゾー。 >nisshi.yugop: amaztype

amaztype がリリースされたとき、さっさといぢりってみてYummy!とか叫んでいたわけだが。数分後、ザイーガで紹介されていることに気づき、そっち系(?)にも受けまくっていることに衝撃を覚える…。

なんでYum-Yum逝ってたかというと、あれはちゃっかりアフィリエイトやっていたわけで。本人曰く「Amazonアフィリエイトによって「自律的にお金を生み出すタイポグラフィ」である、というのが私としては最も気に入っている点である。」だそうな。それで、これだけ世間に広まればそれなりに儲かるのか、あるいはそんな甘いもんじゃねえのか、という切実な問題について妄想していたわけだが。

結果的には全く期待外れな結果となった。ガカーリ。amazon.comで20~60ドル/日程度。私たちが頻繁に使うamazon.co.jpではせいぜい5~10ドル/日程度が関の山。

何とも言い難いビミョーな状況の模様…(笑) 自分の場合も、いろんなパターンを試すことに夢中になってちっともクリックしなかったので、まぁそんなもんか、と。それをふまえて本人が下した結論がこれ。

結論。 「面白いのと、儲かるのは一致しません。」

自分の経験上からも同じ結論にたどりついているので特に新鮮味はないのだが、それをナカムラ氏が言うところがポイント。自分の芸風(?)の限界を認識しているわけで、作品が持つべき(あるいは作家が持つ芸風に与えられた)ロールをきちんと認識していることを示している。

とにかく実益を求めてページを仕掛ける場合はコンバージョン・レートが強く意識されるわけで、いくら面白いものを作っても儲からなかったら容赦なく全否定を食らう。そんなわけで購買プロセスに直結するページでは創造的な冒険ができるわけではなく、どちらかというと過去のデータから得られるノウハウを投入しまくって、使われてナンボのベタベタなページに仕立て上げる必要がある。例えば、文字は大きめ、洒落たアイコンよりはテキスト…みたいな。

amaztypeの場合ページビューがコンバージョンに結びつかなかったわけだが、購入に結びつく広告になりたい場合、やはり「ふさわしい表現」てのがある。その用件が満たされなかったが故に、利用者はそこが購入の場であることに気づかなかったか、あるいは購買意欲そのものを持たなかったのだと思う。下心があるなら、それなりのエロさを醸し出さないといけない。

購買意欲を喚起するてのは、結局のところ潜在的な欲望に火をつけなきゃならないわけで、ある程度ドメスティックな表現が必要になる。amaztypeはスタイリッシュすぎてそういうベタベタなサインが出ていなかったことが直接的な敗因だと思う。でも、それだとamaztypeが持つコンセプトの面白さが思い切り失われてしまうので難しい問題ではある。

蛇足ではあるが結論を考えてみると、そのジレンマにおいてコンバージョン・レートをあきらめるというのが正解のような気がする。ある意味で経済の対局にあるアートワークが自ら経済をまとうことによって生まれる逆説的な組み合わせの妙味がamaztypeの面白さの本質であると思われる。したがって、amaztypeがドメスティックになった時点でその面白さが失われる。もしamaztypeがアートであることを望むなら、下心(?)は捨ててその芸術性によって立つべきであると思う。

このあたりの判断がそれぞれの芸風につながってくるわけだが、私の場合ページビューを叩き出すためのにぎやかしページというよりは、確実に動作してステディにコンバージョンを叩き出すページを作るのがメインのお仕事であり、そのへんに私の限界もある。もちろん仕事を始めた当初は選り好みすることなく何でもやっていたわけだが、ある時点を境にクリティカルに結果を求められるページの仕事の方が多くなった。さらに、そんな仕事をやりつづけてきたおかげでそれなりに蓄積ができてしまったので、もうそっち系職人と思われてもいいやと思う次第。

そんなわけで、向いている方向が違うのでそれぞれがんばりましょうという面白みのない結論でしめようと思ったのだが、近頃変な勘違い野郎に出くわす確率が高くなったので一言書いてみる。

アクセシビリティとかユーザビリティとかいう言葉を、ショボいグラフィックの言い訳に使うのはカッコ悪い。

不必要にダサいページてのはやはり全然ダメなわけで。それにアクセシビリティという「ふりかけ」をかけてもマズい飯はマズいということ。クリエイティヴィティとユーザビリティ、それにアクセシビリティてのは両立できないわけじゃなくて、実装職人のアイディアと腕次第でなんとか巧くバランスさせることができる。みなさん、がんばりましょう。

Posted by tomo at March 22, 2005 2:46 PM | REPORT | TrackBack |

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