山崎宏之のウェブログ: 【読売日本交響楽団】ザルツブルク音楽祭招待を蹴る 理事長の舌禍事件とその影響
参考:SALZBURGER FESTSPIELE 2005::SALZBURG FESTIVAL 2005
参考: Wikipedia:ザルツブルク音楽祭
…久々に超大型DQNハケーン。
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>読響の大内君、及び板津君。
カネがないなら、かき集めてくるのがキミらの仕事だろう。
それができないなら、やはり君らは無能なのだ。
いろんな人に迷惑がかかるから、さっさと辞任しなさい。
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意外なところで意外なネタをみつけることがあるが、今回もそれにあたるかもしれない。クラシック音楽業界から離れて既に10年以上経過しているせいか、その辺の情報はすっかり入ってこなくなってしまった。それにくわえて、私は雑誌・新聞の類いを定期購読するという習慣がまったくない。そんなわけで、山崎さんのエントリーを見なかったらこの件に関しては意に反してスルーしてしまった可能性の方が高いだろう。(危なかった。)
ところで。
ハナシがザルツブルク音楽祭となると黙っていはいられない。
私が音楽のお勉強を始めた頃には、今は亡きカラヤンが監督として君臨する世界最高峰の音楽際として既に認知されまくっていた。バブルな頃などは、一度はザルツブルク詣でをしなければ日本のクラシック・ヲタ的に正しい態度ではないと言われたこともある(笑)。そのくらいの勢いで信仰されている。当然私もそう思っていた者のはしくれで、毎年演目と財布をにらみつつため息をつく次第。来年はゲルギエフ指揮ウィーンフィルで、細川俊夫の<Circulating Ocean>(2004)のワールド・プレミアがある。行きたかったのだが春に子どもが生まれるので断念。(新生児と妻をおいてザルツブルクに遊びにいく度胸なんて私にはありません…。)
そんなことり、今回の問題。
DQN大内孝夫の発言の真偽なんて、激しくどーでもいい。重要なのは、読響がザルツブルク音楽祭への招待を蹴ったという呆れた事実だ。
ザルツブルク音楽祭への出演は、すべてのクラシック音楽関係者にとって紛れもなくキャリアの頂点だ。恐らくヨーロッパのプロモータでさえ、自分たちの抱えている音楽家をザルツブルクへ出演させるためならそれこそ何でもするだろう。あそこで演奏できるなら家を売るくらいの覚悟があるヤツらなんでゴロゴロいる。はっきり言って、日本にいる音楽家にとってザルツブルク音楽祭への出演は非現実な夢である。小澤さん、一部のソリスト、あるいは安永さんなどのようにヨーロッパのメジャー・オケ所属の人以外は、まったく現実味がないと言っても間違いにはならない。
そんなところから招待状が来ていたのに、スルーしたうえに断るとは。非常識とかいうレベルではなく、卑劣だ。人間として間違っている。
読響トップはその失策がどれほど多くの人の生涯を狂わせる「事件」なのか考えたことはあるのだろうか。もし読響のメンバーたちが一人前の音楽家になるまでに必要な歳月と経費を知り、且つザルツブルク音楽祭へ出演することの文化的意義とステータスを知ったうえでの決断であるなら、それは「虐待」だ。(※参考1)
そもそも「カネがない」という取ってつけたような理由はなんだ。
ザルツブルク音楽祭出演の経費なんて、数年で回収できる範囲のものだ。ザルツブルク音楽祭に出演することによって得られる読響のステータス向上は、ヨーロッパでの消費市場の拡大を直接的に意味する。さらに、ヨーロッパでのステータス向上は各種企業からの寄付および協賛金を集める時の大きな武器となる。どう考えてもオファーを断ったことによる将来の損失額の方が大きいではないか。
目先のカネというよりも、ぶっちゃけたハナシ「読売グループへの媚び」を優先して面倒なネゴをやり過ごそうという、そのみみっちい根性が気に食わない。
今後、読響にザルツブルクからレターが届くことはないと思う。
これは単に読響にとどまる問題ではなく、恐らく日本にいる多くのクラシック業界関係者の多くに影響を与えてしまうだろう。それが残念でならない。
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アルブレヒトも辞めちゃうかもしれないなぁ。もったいないことだ。
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※参考1:音楽家を育てるための必要経費
一人の音楽家を育てるために「最小限」必要な時間は、およそ15年から20年。(正確な統計ではないが、いろんな人の平均を採ると最低6万時間程度の修練が必要。音楽および語学の両方をこなさないと一人前にはなれない。)ちなみにざっくりと経費を見積もると総額は億単位になる。そのわりにはあまり儲からないので生涯収支はあわない。絶対に無理。すごい勢いで赤字だ。そんなわけで、もともと資産持ちである場合は別だが、そうではない場合、金持ちと結婚しない限り「普通の人の幸せ」を味わうことなど不可能だ。結構さみしいものだ。(キッパリ断言。)
だから中途半端な覚悟で手を染めると親族に破産者が出ることもある。普通はその前に資金がつきて、まともな音楽家になることそのものを断念させられるわけだが、それまで費やしてきた時間と努力それにカネを「趣味」として片付けるにはあまりにも損失が大きい。音楽家を目指すのは結構リスキーなのだ。結局、金持ち以外は「人生のやり直し」なんて出来ないのさっ…。(<-戻る)
Posted by: 山崎 at December 19, 2004 3:47 AM
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トラバありがとうございます。情けない話しです。