§ 続々と湧いてくるiPodの代用品。

CNET Japan: iPodの圧倒的人気は変わらず、市場シェアもダントツ--米最新調査

参考:SonyStyle.com: NW-HD1 ネットワークウォークマン
参考:CNET Japan: ヴァージンからiPodに挑戦状--重さ90gの音楽プレイヤー、5GBのHDD搭載
参考:CNET Japan: デル、iPod Miniに対抗する小型携帯音楽プレイヤーをまもなく発表か

現状はiPodシリーズが市場を制圧。しかし、それでもわらわらと湧いてくる「自称iPodキラー」たち。

CNET Japan: iPodの圧倒的人気は変わらず、市場シェアもダントツ--米最新調査

Piper Jaffrayが行った別の調査からは、iPodが服、現金、自動車に次いで、米国の高校生が最も欲しいクリスマスプレゼントの第4位に挙がっていることが判明した。

なるほど。これは米国のハナシだけど、そのうち日本もそんな感じになるだろうか。

データ音楽関連市場が急成長しているようにみえるとすれば、そのほとんどはiPodに象徴されるデバイスの売上に支えられている。だから、2匹目のAppleを狙う企業があらわれてきても何の不思議もない。HPのようにiPodそのもののライセンスを受けてしまうという方法もあるけど、普通に考えれば利益を独占できる独自商品の開発・販売を手がけたくなるだろう。もちろん、Real Networksみたいな不思議な戦略を採るところもあるけど。(w

iPodに対抗したい気持ちはよ−くわかる。

しかし、そこには見落とされている視点ある。それはiPodは単体の商品ではなく「iTunesソリューション」の一つだということ。

確かにiPodは単体でも優れた特徴を備えた商品なので、それ自体に惹かれて購入するユーザもいるだろう。しかし、iPodの最大の魅力は、音楽データの管理、活用、購入の3つの場面それぞれで提供される「洗練された使用感」にあるのだ。iTunesなしのiPodなんて魅力が半減してしまうのは想像に難くない。

データの管理が面倒だったら、好んであんなデバイスは使う人はいない。iPodの場合、iTunesのおかげでシンクは自動、リッピングはワンタッチ、円盤焼きもカンタン。さらに、リッピングの手間を省いて手頃な価格でデータ購入できるiTunes Music Storeがあれば、特に苦労せずにあのデバイスを積極的に活用できる。

一方、他の「自称キラー」たちはどうだろう? 残念ながら、iPod単体を意識した商品のような気がする。価格面やデバイス単体のスペックではiPodを上回ることはそれほど難しくないだろう。しかし、それだけでは新規開拓はできても、iPodユーザを取り込むことはできないだろう。また、iTunesソリューションの使用感に馴染んだiPodユーザが、代替ソリューションもない競合商品を他人に推薦するだろうか?

そういった視点で考えてみると、iPodそのもののライセンスを受けたHPの賢明さに気づく。彼らが売っているのは、まんまiPodであり、iTunesソリューションなのだ。利幅は多少狭まるかもしれないが、自前で関連サービスを提供することなくiTunesソリューションの利便性を顧客に提供できる。そちらのメリットの方が大きい。

iTunesソリューションの利便性を軽視してはいけない。あれらのサービスを提供しているが故にiPodの存在が際立つのだ。どれが欠けてもシナジーを生まない。デバイスの出来がよくても、それだけではこの市場では勝てないのだ。もし本気で勝ちたいなら、なんとしてもiTunesに接続できるようにし、且つiTunesとオート・シンクできるようにしなければならない。それができないなら、DRMを含めて、少なくともiTunesと同等の使用感が得られるアプリケーションを開発する必要がある。それだけは必須だ。

もし「iTunesキラー」をMSに期待しているのであれば、今は参入するタイミングではない。今は、潔くあきらめて待っている方がいい。まぁ、とりあずがんばりたまえ、自称iPodキラー諸君。

Posted by tomo at October 14, 2004 4:15 PM | ESSAY | TrackBack |

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