§ 井口真由子<ザ・ケルン・コンサート>顛末。

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参考:「ザ・ケルン・コンサート」のコンサート

はじめは文句だけ言ってスルーしようかと思っていたが、それではあまりにも鬼畜系なので実際に聴きに行ってきた。ハコ(白寿ホール)も、ピアニスト(井口真由子)も初めて。自分としてはけっこうレア・ケース。

でも、集中してしっかり聴いた。

白寿ホールはあの規模のホールとしては残響も豊かで、クラシックのソロコンサートにはよさそうなハコだった。結果うるおいの感じられる響きになりやすいので、ジャズっぽい乾いた表現にはあまり向いていないような気がする。そういった特徴を持ったホールを選んだあたりに演奏者の意思が感じられなくもないが、いろいろある大人の都合で選ばれたのかもしれない。

客席は約6割ほど埋まっていたように思う。そのうちの2割ほどは演奏者の知人のような感じ。ぶっちゃけ無名のピアニストである。まぁ、こんなものだろう。

さて、肝心の演奏。

プログラムは2部構成になっていた。前半はブラームスを中心とした、いわゆるクラシック作品で、後半が<ザ・ケルン・コンサート>。

正直なところ、なんでこういう構成になったのか未だによくわからない。しかし、演奏者による解説文を読むと、彼女は<ケルン〜>にバードの影響を見いだしているらしいので、前半に演奏されたバードやダウランドの作品は<ケルン〜>を暗示している、ということなのかもしれない。

演奏技術だけ見ると、クラシックのピアニストとしては中の下といったところ。ただし。容姿端麗系美人ピアニスト族なので、ビジュアル的にはウケがよさそう。見ていても悪い感じはしない。

面白かったのはブラームスの演奏。

わりと個性的な演奏で、ありがちなブラームスの演奏のような骨太なロマンティシズムを強調した演奏ではなく、中高音域に重心を移し澄んだ音色からメランコリックな表現を引き出していた。そのおかげで、ブラームスとバード、ダウランドの作品がメランコリーという軸で一本筋が通されたように感じられ、「水と油」に思われた作品群がそれほど違和感なく繋ぎ合わされた。私にとってはわりと新鮮なブラームス像で、なかなか面白いテイストだと感じた。

その後、肝心の<ケルン〜>が演奏された。

結果から書くと、それは非常に残念な結果に終わった、ということになる。前半とのクオリティの落差が激しすぎ。これが同じピアニストなのか、と。

それでわかったことが一つ。私は大きな誤解をしていた。

この演奏者、キースの作品に敬意など抱いてはいない。はじめからトリビュートする気などないのだと悟った。

とにかく演奏が雑で、弾ききれていない。技術的問題も露呈して、表現がどうこうというレベルではない。単なる話題作りのために取り上げたのだろうか?

思いっきり罵倒したいがやめておく。

演奏後、笑顔で拍手に応えていたが、私は彼女に拍手を送る気にはなれなかった。

※長い感想はこっちに書いた。 soloconcert.net/concerts

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演奏者のお友だちらしき女の子二人が私の横にいたのだが、彼女たちは前半だけ聴いたらサクっと帰ってしまった。今思えばそれが正しい行動だったのだと思う。

制作は意図的に<ケルン〜>を前面に出していたようだが、その割にはキース系の客は多くなかったような気がする。最初についている客層は完全にクラシックだ。(開演前や休憩時にホール内やロビーで人が話している内容を立ち聞きしていたら、話題のほとんどがクラシック系だった。)

この人の音楽的特性を考慮すると、クラシックのピアニストとしてマーケティングした方が絶対にいい。正直言って、ジャズやカテゴリー・フリーの音楽家として売り出すには技術や個性が不足している。完全に売り方を間違えている。だめぢゃん。 >せきれい社

Posted by tomo at June 22, 2004 10:37 AM | MUSIC | TrackBack |

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