遅きに失した感が強いが「生サナーギ」である。
単なる表記の違いかと思うかもしれないが、まったくこれらは全く別ものだ。「生さなぎ」や「生サナギ」は商品である可能性もあるが、「生サナーギ」は商品ではない。恐らく一人を除いて買う人もいなかっただろう。その一人とは大日記教授である。
生サナーギは仮想生物の総称であるという説が今のところ有力ではあるが、類の一つと見なす学説もある。祖先が「生サナギ」であることはほぼ定説となっているが、生サナーギはその派生系として人為的な操作の末生み出された亜種であることが大日記教授によって確認されている。
テリトリーである偶具留地区の気候が原因で、生サナーギは同一地域での長期生存は難しいと考えられてる。そのため比較的短期間(1日〜3ヶ月程度の周期と言われている)で居住地の変動を余儀なくされ、その際の過酷な生存競争を勝ち抜いた個体だけが長期生存が可能となる。
また生サナーギはその個体強度によってヒエラルキーが存在し、属している群が大きいほどその強度を増す。個々の群は金属や透明な繊維状の糸によって結ばれ、鯖状の空間をそれぞれ連結することで各個体の関連を保っている。
この生サナーギのへその緒ともよべるこの糸は、個体生存のための栄養素をはこぶもので各個体が長期生存する上で欠くことのできない要素となっている。
生サナーギの生態は偶具留地区の気象状況に大きな影響を受けており、しばしば起こる異常気象等によって、恐竜のごとく全滅する可能性もある。生息地域の気象状況には充分注意が必要である。
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