nisshi.yugop : jp: もうWEBとか飽きましたよね
ウェブサイト利用者の話ではないです。いわゆる「WEBデザイナー」という人々のハナシ。
…飽きたんですか。ふ〜ん。ってのが感想。
もともとユーゴさんのところにあったお話で、面白いのは「これから何したいんですか?」という質問に対する回答。
現状のウェブのありように飽きてしまうのだとすれば、私の場合3、4年前に既に飽きていると思う。しかし現状そんなことはなくて、むしろ以前よりもウェブが面白く感じられるようになった今日この頃。告白してしまうと、最近になってやっとネットワークというものを自分なりに理解し消化し始めたようで、ウェブに対する視座がだんだん広がってきたような気がしている。
はじめてウェブに触れた頃は、「通信して何が面白んだろう?」などと思っていた。そうは言っても、チャットしたりBBSに書き込んだりするのは確かに面白みがあったし、ぜんぜん違う国のヒトのサイトを眺めたり読んだりするのは世界が広がった気がして楽しかった。でも、それは新作ゲームを初めてやったときみたいな感覚で、それ以上でもそれ以下でもなかったのは確か。
それがだんだ�ポジティヴな方向にシフトしはじめて、自分の中でその傾向を確立するのに決定的な役割を果たしたのが「関心空間」だった。コミュニティ・サイトとか盛んに言われていた頃だと思う。自分の関心事と他の人の関心事が絶妙な「親密さ」でシンクロし連鎖してゆく感覚がとても新鮮で、他のメディアでは決して感じる事ない感覚を得る事が出来た。(ハマりすぎて心配されたけど…)
それまでもウェブサイトは双方向コミュニケーションが成立していて、(原始的ながら)すでにスタイルが確立されていた。しかし、それぞれのサイトはそれぞれにスタンドアローンであるような印象がぬぐえなかった。たしかに相互リンクしたり、googleを通じて関係づけられていたりしていたわけだけど、それらは本当に別々の場所でかたられたことにたいする、本当にただの「リンク」でしかないように感じられていた。確かにBBSではもっと緊密なコミュニケーションがとられていたけれど、多くの場合、それぞれの板でトピックは一つに限られ、それを膨らませて関連トピックを派生させるような語り方は少なく、また、それはあまり好ましいものではないように扱われていたように見えた。実際、それで板が乱立することになるわけだけど、板と板の関係をなんらかのカタチで定義し、相互に関連づけるような枠組みは確立されていなかったように思う。
自分の中でのそんな感覚が変化しはじめたのは、blogが脚光を浴び始めた頃。とにかくTrackbackという機能が生み出すリンクが面白くて、いろいろなblogをハシゴして読みあさった。特定のトピックに対してピンポイントでリンクされ、それらが集約され、さらにそれぞれの論議が平行したり同期したりする、その距離感がわたしの求めている感覚に近かった。周辺トピックが平行して語られたりすることを許容するようなユルさを備え、そこからさらに新しいトピックが産み落とされたり、そこで生まれた新しい視座をそれぞれで共有することが出来たという点。それをもう一歩進めた感じがしたのが「関心空間」だった。
こう書いてしまうと自分が単なるコミュニティ・マニアみたいに見えてしまうけど、私がウェブに接する態度というのはもっと現実的で、ウェブ経由で提供されているコンテンツやサービスを日常生活のツールとして利用することに重点が置かれていると思う。ウェブで得られるものを実生活にアダプトしたり、実生活で得られたものをウェブにアダプトていくほうが好き、といったほうがわかるだろうか。もちろん、ウェブ上でしか得られないような体験とか人間(?)関係もあるわけだけど、それは生活の一部でしかなくて、単に自分が興味を持っていることの一つにすぎない。あくまでも主軸は自分の生活感覚にある。
パソコンもあんまりさわらなかったウチのカミさんがウェブを利用していることから考えても、ウェブ自体は少しは発展しているのだと思う。去年あたりから「ちゃんと使えるサービス」がいろいろ提供されはじめてきているのが原因だと思うのだけど。生協に注文するのも紙の注文シートを使うのはやめて毎週ウェブサイトから注文しているし、本なんかも図書館を利用しながらも欲しいものはアマゾンから買ってたり、お友達の誕生日にeカード(だっけ?)を出していたり。駅探なんかも使いこなしていたのを見つけたときはちょっと感心した。
そんな風に状況は徐々に改善しているように見える。でも私からみると、ウェブのあり方もウェブ業界も、まだまだ、まーーーーーーーーだまだ未完成で粗野な感じがして時々いたたまれなくなる。本来連携しているべきものが連携していなかったりするせいで管理が面倒であったり、機能上の制限のせいで、ほんのちょっとしたことをしたいだけなのにずいぶんと面倒な操作が必要になったり。利用者の神経を逆なでするようなプロセスがあったり…。純粋に、利用者として「やだ!」と思ってしまうことがまだまだたくさんある。
それに、ウェブの業界なんてちゃんと社会的に信頼されるような状態には至っていない。野原にちょっとした焼き畑が点在しているような状態。業務も確立されていなければ、マネジメントも確立されていない。そんなことよりウェブサイトそのものをまだまだブラッシュ・アップさせる必要がある。地道に一つづつ解決するしかないのだけど、もっと、もっと、と気ばかり焦る。
なのに。飽きるのね、ウェブデザイナーな人たち。単なる初物好きですか。普段は何やってるんでしょう。さっさと飽きてもらって別のところで遊んでてくれたほうが利用者にもクライアントにもウェブ業界そのものにも貢献できると思いますが。…と、毒を吐いてみる。おそらく、本来ウェブサイト・コンストラクションに関わるべきではない人が業界にたくさん紛れ込んでいる、ということなのだろう。(たぶん、別のことをやったほうがいい人たちなのだと思う。)
ところで、質問。WEBデザイナーって何?
…もちろん、私はWEBデザイナーぢゃありません。
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